この2年間、たくさんの方々から直接、「『ドクターX』をまたやってほしい」という声を頂きました。私は普段から体のことに興味があり、メンテナンスのために定期的に通院しているのですが、そこでもお医者さんから「あっ、大門先生!」と言われたり、ふざけて「大門未知子先生へ」と書かれた専門用語ばかりの診断書を渡されたりすることもあったほどです(笑)。それだけ反響の大きさを肌で感じる作品でしたから、第4シリーズの制作が決まった時は、私自身もうれしい気持ちでいっぱいでした。 このドラマはいつも支えてくださる共演者やスタッフの存在も含め、すごく居心地のいい作品。また、未知子にとって大きな壁となる黒幕やシチュエーションを毎回用意していただき、“心地よさだけに甘んじることのできない緊張感や課題”もたくさんあるので、大好きです。「続けていくことでまた、女優として新しいステップを踏めるかもしれない」と感じていますし、心機一転、新しい気持ちで取り組んでいきたいです。 西田(敏行)さんとの再会も、本当に楽しみです。実は、4月に(岸部)一徳さんと内山プロデューサーと一緒に、西田さんのお見舞いに行ったんですよ。西田さんは今後の撮影に備え、第2シリーズのDVDをずっとご覧になっていたそうで、病室でも「こんな感じでもう一回作りたいね」という話になったんです。そこから4人で反省会を兼ねつつ、30分ほど次回作に向けてのミーティングをしました。西田さんのヤル気、「お仕事をしたくてたまらない」という雰囲気がひしひしと伝わってきて安心しましたし、すごくうれしかったです! 『ドクターX』ではこれまで、錚々たる大俳優の方々を相手に戦ってきました。その結果、実を言うと未知子も私自身もちょっとやそっとでは動じなくなってきているんです(笑)。なので、第4シリーズでは私が「ホントにヤダ!」と感じ、その感情が思わず顔に出てしまうくらいのお芝居をしてくださる方に、ぜひ未知子の強敵として現れていただきたいです。 第4シリーズはあまりコミカルになり過ぎず、ちゃんとした医療ドラマとして見ていただけひとりる作品にしたいと思っています。皆さんと力を合わせて頑張っていきますので、どうぞご期待ください!